呼吸器内科

肺結核・非結核性抗酸菌症(肺MAC症)

肺結核・非結核性抗酸菌症(肺MAC症)

肺結核

大阪市は肺結核の患者数が全国でもっとも多い都市であることをご存じでしょうか?治療薬の発達のおかげで、年々減少傾向ですが、初期は咳などの症状が無いケースが多く、気付かないうちに感染し健診のレントゲンで偶然発見されたり、なかなか治らない肺炎を検査して見つかったりと、現在も後をたちません。決して、結核は過去の病気などではありません。

非結核性抗酸菌症(肺MAC症)

肺MAC症は結核によく似た菌の感染による、中高年の女性に急増している進行性の病気です。
初期は全く症状がなく、健診などで偶然発見されることが多いです。
数年かけてゆっくり進行するものが殆どですが、血痰・喀血の原因となるタイプや、
進行が早く呼吸不全に至るケースもあり、専門医による適切な早期診断と、治療の選択が重要です。
また、肺結核との区別も重要です。

主な症状

下記のような呼吸器症状がみられます。
症状がみられず、健康診断などで指摘されることもあります。

  • 長引く咳・痰(たん)
  • 血痰(けったん)・喀血(かっけつ)
  • 体重減少
  • など

肺結核・非結核性抗酸菌症(肺MAC症)の診療

肺結核

胸部レントゲン検査と喀痰検査(3回)が必須です。喀痰検査は、院内の専用個室で行っております。
血液検査で炎症の状態と、結核感染のマーカーを測定します(IGRA検査)。
喀痰検査で塗抹が陽性の場合(痰に結核菌が出ている場合)は、結核専門病院での入院による治療が必要です。
塗抹陰性の場合や、退院後の外来での結核治療の継続・フォローアップについては当院で可能です。

非結核性抗酸菌症(肺MAC症)

結核と同じく、胸部レントゲン・喀痰検査が必須です。
総合病院や大学病院の呼吸器内科と連携し、気管支鏡検査による診断(気管支鏡検査が必要な場合は紹介となります)と、診断確定後、通院での治療を行っております。進行型の場合は診断後、内服薬による治療開始が望ましいですが、75歳以上の方や進行型に該当しないタイプでは、定期的な経過観察で良いケースもあります。

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