呼吸器内科

COPD(肺気腫)

COPD(肺気腫)

長い期間、タバコの煙を吸い込むことにより、肺や気管支が壊れてしまう病気です。COPDは世界の病気による死因順位で第3位となっており、年々患者数・死亡者数とも増加傾向となっています。
初期にはほとんど症状がない場合が多く、進行してくると咳が長引いたり、痰がよく出るようになったり、長い距離を歩いたり階段をのぼるときに息切れを感じるようになります。

COPD(肺気腫)の診療

肺気腫は気管支喘息との区別が難しい病気です。合併する場合もあります。
喘息と同じく肺機能検査が診断と進行度の評価の決め手になります。
治療は気管支を拡げる薬剤の吸入が主体になりますが、一度壊れてしまった肺は元には戻りません。
一日も早い禁煙が何より大切であることと、さらに進行しないための適切な治療・病状の管理が必要です。
喫煙により肺がんの発症率も増加しますので、定期的なレントゲン・CT検査が必要です。

正常の肺 COPD(肺気腫)の肺

また、肺炎などの感染症をきっかけに、急速に悪化した場合、命に関わることもある非常に怖ろしい病気です(COPD急性増悪といいます)。急性増悪を防ぐためには、何より感染予防が第一であり、肺炎球菌ワクチン・インフルエンザワクチンなどの予防接種を積極的にすすめています。

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